2024-07-23
終活の一環として、不動産の整理について悩まれている方もおられるのではないでしょうか。
不動産は現金などと違い分割が難しいため、あらかじめ整理する方法や注意点について知っておくと、トラブルを回避できるでしょう。
そこで、終活とはなにか、終活で不動産を整理する方法や注意点を解説します。
埼玉県川越市(川越市の中では特に「南古谷駅」周辺)・富士見市・ふじみ野市を中心に東武東上線・JR川越線沿線で、終活による不動産売却をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。
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将来のことを考えて「終活」を考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、整理するもののなかに不動産がある場合は、とくに終活が難しいといわれます。
ここでは、そもそも終活とはなにか、また家の終活について解説します。
終活とは、老後を健やかに暮らすための準備のことです。
具体的にいえば、身の回りの整理や葬儀、墓の準備、また相続をスムーズに進めるための準備を始めることです。
終活を始める理由の多くが、ご自身が亡くなったあとに家族が困らないように、迷惑かけたくないといった思いがあります。
また、少子高齢化により、人生の最後について早くから考え準備する傾向にあります。
終活の一環として家の整理をする際は、とくに注意しなければなりません。
家や土地といった不動産は、価値が変動する可能性が高く、かつ相続時に分割することが難しいためです。
近年は、空き家問題や登記未了不動産問題などの不動産が増加し、さまざまな社会問題が引き起こされています。
また、相続問題の多くが不動産が原因です。
これらの問題が生じてしまうのは、不動産所有者の生前対策が不十分だったことが挙げられます。
家の整理方法が決まらずに亡くなってしまうと、相続人同士でトラブルになる可能性が高くなります。
そのため、生前に家をどうするか家族と話し合っておくと、トラブルを未然に防げるでしょう。
ただし、終活における家の整理は、単に相続争いや空き家問題などを解決するためだけではありません。
もちろんそれも重要ですが、それ以上にご自身の残りの人生を充実させるためでもあります。
以前は、不動産は遺された遺族が整理するのが一般的でした。
しかし、近年では、老後をいかに健やかに過ごすための人生設計として、家などの整理をすることが一般的になりつつあります。
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続いて、終活において不動産を整理するやり方について解説します。
主な方法は以下の3つが挙げられます。
それぞれの整理方法についてご説明します。
1つ目の方法は、生前贈与です。
生前贈与とは、亡くなる前の生前に不動産を贈与しておく方法です。
生前贈与しておけば、相続時に不動産について相続人で揉める心配もないでしょう。
また、生前贈与は、不動産を相続させたい方が決まっている場合にも有効な手段といえます。
自由に渡す相手が決められるのは、生前贈与のメリットともいえるでしょう。
なお、生前贈与は、相続税対策にも役立つ場合があります。
贈与は、受け取る側に贈与税がかかるものの、特例をうまく利用すれば税額を抑えられる可能性があります。
また、これから地価が上昇すると見込まれる立地の場合は、生前贈与したほうが支払う税金の負担が少なくて済むかもしれません。
2つ目の方法は、遺言書を作成しておくことです。
前述したように、相続財産のなかに不動産が含まれているとトラブルになる可能性が高いです。
そのため、遺言書にて相続人を特定させておけば、揉めることも少なくなるでしょう。
なお、遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類があります。
遺言書で一般的に利用されているのは、自らが記載する自筆証書遺言です。
しかし、自筆証書遺言は、内容に不備があった場合に無効となる恐れがあります。
そのため、トラブルなくスムーズに遺言内容を実行するためには、公正証書遺言で作成しておくことをおすすめします。
公正証書遺言は、専門家が作成し公証役場にて保管されるため、内容に不備が生じたり隠蔽、紛失などをしたりする心配がありません。
3つ目は不動産を売却する方法です。
思い切って売却すれば、不動産で揉めることもないでしょう。
また、不動産相続は、現金と違い分割が難しいといった特徴があります。
そのため、あらかじめ不動産を売却し現金化しておくのもおすすめです。
現金であれば分割しやすいため、公平に分配することができます。
また、不動産を所有していると、固定資産税などの税金や維持費などもかかります。
売却してしまえば、それらの費用は不要になるためメリットとして大きいといえるでしょう。
ただし、不動産を手放したことにより、新居探しをしなければならない点に注意が必要です。
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終活で不動産を整理する際には、注意すべき点がいくつかあります。
終活にて不動産を整理する際は、まずは住宅ローン残債があるかどうかを確認することが大切です。
もし住宅ローン残債が少なかったり完済していれば、終活をおこなううえでの選択肢が広がるでしょう。
たとえば、相続や贈与する場合、ローン残債がなければ不動産の価値のみで評価することができます。
一方で、住宅ローンが残っている場合は、売却時に売却代金や自己資金などで完済する必要があります。
不動産の相続人は複数人ではなく、なるべく1人に決めることも注意すべきポイントの1つです。
たとえば、複数人で不動産を所有すると、不動産を売却する際や活用したい場合に共有者全員の同意が必要となります。
つまり、共有者の1人でも反対すれば、売却や活用できなくなります。
また、共有者のうちの1人が亡くなり相続が発生すると、さらに共有者が増え把握しきれなくなる恐れもあるのです。
共有者が把握しきれなくなれば、当然ながら売却することもできないためデメリットしかありません。
このように複数人で所有することはトラブルになり兼ねないため、できれば1人の相続人に引き継ぎましょう。
不動産相続により相続人に迷惑をかけないためには、生前に税金対策をおこなっておきましょう。
不動産の相続税をあらかじめ試算し、同じくらいの資産を同時に相続できるようにしておくと安心です。
もし、相続税に相応の資産が用意できない場合は、生命保険を活用することをおすすめします。
相続税相当額の保険金を、相続人の受け取り人としてかけておけば、保険金から相続税を支払うことができます。
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不動産相続でよくあるトラブルとは?トラブル防止策も解説
不動産の終活は、ご自身の老後での生活のみならず、相続人となる親族にも大きな影響を与えるといっても過言ではありません。
とくに不動産はトラブルになりやすいため、生前贈与や遺言書の作成、売却を検討しておくべきでしょう。
また、不動産の共有状態を避けることや税金対策をおこなっておくことも大切です。
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