2023-09-12
土地を所有している方のなかには、使っていない土地を有効活用したいとお考えの方もおられるでしょう。
しかし、土地に建物を建てる場合、造成工事をしなければ建物を建築できないことがあります。
そこで、土地の造成とはなにか、造成工事の種類や流れについて解説します。
埼玉県川越市・富士見市・ふじみ野市を中心に東武東上線・JR川越線沿線で、使っていない土地を所有している方は、ぜひ参考になさってください。
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土地のうえに建物を建てる際は、造成工事が必要になることがあります。
ここでは、そもそも土地の造成とはなにを指すのか解説します。
土地の造成とは、土地を有効的に活用するために、目的・用途に合わせて形や区画を整えることを指します。
建物を建てようとしている土地が、傾斜地であったり樹木が生い茂っていたりした場合、そのままでは建築することはできません。
そのため、造成工事により樹木を撤去し傾斜地を平らに整える必要があります。
また、盛土や切土に斜面ができた場合は、擁壁工事をおこなわなければなりません。
このようにして、土地を整えてはじめて建物を建てることが可能になります。
なお、造成工事は規制されている部分も多いので、自由に個人が工事を進めることはできません。
造成工事をおこなうには開発許可を得る必要があるため注意しましょう。
土地の造成が必要なケースとは、土地自体に問題があるようなケースです。
たとえば、以下のようなケースは造成工事が必要です。
もともと畑や田んぼであった土地は、地盤が緩く軟弱であることが多いです。
地盤が緩い土地は地盤沈下や液状化の恐れが懸念されるため、家を建てることができません。
このような場合は、地盤改良が必要になります。
また、田んぼのように道路よりも低い土地を高くする際にも造成工事が必要です。
傾斜や高低差がある土地は宅地として利用しにくいので、土地を平坦にするために盛土や切土をおこないます。
さらに、土地の形が三角形やひし形など利用しにくい形状の場合も、活用しやすい四角形にするために造成工事や区画整備が必要になります。
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土地の造成工事の種類には、以下のようなものがあります。
それぞれの造成工事についてご説明します。
整地とは、重機などを使って地面を平らにする工事のことです。
土地にあるガレキなどを取り除いて土地をきれいな状態にすることを指します。
具体的には、砂利を敷き詰める砂利造成や、コンクリートやアスファルトを敷いて仕上げていきます。
このように整地は、建物を建築する際に必要である土台を作る作業です。
土地に草木や樹木などが生い茂っている場合は、そのままの状態で建物を建てることはできません。
そのため、伐採・防草が必要になります。
伐採とは、樹木の幹や枝を切り倒すことを指し、防草とは防草シートを被せる措置のことです。
また、伐採だけでなく樹木の根元から掘り返す伐根をし、障害物がない状態にしていきます。
このように、建物を建てる予定の土地に草木・樹木がある際は伐採や防草をして撤去する必要があります。
以前に田んぼや埋め立て地、川や谷だった場合は、地盤が弱くなっている可能性があります。
前述したとおり、軟弱な土地は地盤沈下などが懸念されるため建物を建てることはできません。
そのため、地盤改良が必要になります。
地盤改良では、まず地盤がどのくらいの重さに耐えられるかを調査します。
そして、調査結果によって改良計画を立て工事に着手していく流れです。
地盤改良には、セメント系の固化材を表層部分の土地に混ぜ固める表層改良と、建物を支えるためにおこなう柱状改良工法や鋼管杭工法といった方法でおこなわれます。
建物を建てる予定の土地が、隣接する道路と必ずしも同じ高さになっているとは限りません。
高低差があるまま建築してしまうと、道路が陥没したり、建物が土地ごと崩れる可能性もあるでしょう。
それらの傾斜や高低差をなくし、リスクを防ぐのが土盛・土止になります。
土盛は、道路よりも低い場合におこなわれる工事で、土地や土砂を盛って埋め立てて地面を高くしていく方法です。
土盛をおこなえば、土地が水没したり建物の浸水被害を防ぐことが可能です。
また、有効活用できる面積を広げるために、傾斜地の地盤を平らにして盛土をおこなうこともあります。
一方で、勾配部分を削って平らにすることを切土と呼びます。
土止は土地が崩壊するのを防ぐために、板や石、鉄筋コンクリート、ブロックなどを使って擁壁を作ることです。
土止は、道路より高い土地や土盛を施した土地におこなわれる工事です。
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最後に、土地の造成工事を進める際の流れと方法を解説します。
造成工事の流れは以下のとおりです。
順番に流れをご説明します。
造成工事を進めるにあたって、まずは造成工事が必要かどうか造成工事会社に相談をしてみましょう。
その際は、土地活用の実績がある会社で、活用方法の提案を受けられる会社に相談することをおすすめします。
造成工事を進めることが決まれば、都道府県などへ工事申請許可を得る必要があります。
許可の取得は、一般的には依頼先の造成工事会社がおこないます。
とくに造成工事が規制されている区域の場合は、知事や市長に許可を申請し承認を得なければならないため時間がかかることを理解しておきましょう。
工事着工に向けて、地鎮祭をおこないます。
地鎮祭は、土地の造成工事や建物を建てる際におこなう儀式のことです。
土地の神様に土地を使う許しを頂く意味合いで、工事の安全を祈願します。
地盤調査は、その土地に建物を建てることができるかどうかを判断するために、必要な調査です。
たとえば、軟弱な土地の場合、建物の荷重に耐えられないと建物は沈下してしまいます。
地盤調査では建物が沈下するリスクなどを判断でき、沈下の恐れがあれば地盤改良の対策をおこなう必要が出てきます。
また、田んぼなど以外でも過去に造成された土地で地盤が不安的であれば、災害時に危険を伴う可能性があるため地盤調査は重要です。
地盤調査が終われば、調査結果に基づいて必要な造成工事が始まります。
大きな重機や工具などが搬入され、必要に応じて樹木の伐採や残土処分、土盛・切土などの施工がおこなわれます。
工事にかかる期間は最低でも1~2週間程度かかりますが、造成箇所が多い場合は2か月ほどかかることもあるため余裕をもって依頼しましょう。
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土地に建物を建築する場合は、造成工事が必要になることがあります。
とくに、以前田んぼや畑であったような場合は、土地が軟弱になっており地盤改良が必要なケースも珍しくありません。
土地の造成工事が必要な場合は、あらかじめ工事を進める流れや方法を把握しておくと良いでしょう。
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